
Urasenke Tankokai Abu Dhabi Association




アブダビにおける茶道
2008年10月、シェイク・ムハンマド・ビン・ザーイド・アール・ナヒヤーンUAE大統領殿下ご臨席のもと、裏千家第15代家元 千玄室大宗匠による初めてのお茶会がアブダビで催されました。
翌2009年12月には、ムハンマド殿下へ友好のしるしとして、大宗匠献上の茶室、緑と水に恵まれた心のオアシスとなることを願って命名された「緑水庵」の茶室披きが、UAEの迎賓館でもあるエミレーツパレスで執り行われました。ムハンマド殿下はその場で無地の扁額に筆と墨を用いて「みどりのオアシス」とアラビア語で揮毫、署名されました。その扁額は茶室に掲出されています。
茶室 緑水庵 (Ryoku-Sui-An)
「緑水庵」は、アラブ首長国連邦(UAE)大統領ムハンマド・ビン・ザーイド・アル・ナヒヤーン殿下と千玄室大宗匠との間に結ばれた友情と敬意を象徴しており、UAEと日本の善意と強い絆を体現するものです。軒下に掛けられた扁額には、2009年12月6日の茶室披きの際に、当時は皇太子であったムハンマド殿下がアラビア語で揮毫された「緑のオアシス」という言葉が記されています。この茶室は千玄室大宗匠の監修のもと、専門家によって設計・建築され、使用された建材はすべて日本の京都から輸送されたものです。
日本茶室「茶室(Chashitsu)」は、日本の伝統文化である「茶道(Chado)」を楽しみながら、心の癒しや安らぎを感じられる特別な空間です。
アブダビにおける茶道活動
アブダビでの茶道教室は2010年に始まり、現在約40名のエミラティと日本人の会員が活動しています。日々の稽古を重ねる中、多くのゲストやVIPを茶室にお迎えしてまいりました。また、大学や企業でのイベント、日本大使館やADIHEXなど、さまざまな場で積極的に茶道を紹介してきました。
2023年には、UAEにおける日本文化の普及と両国の友好関係の促進への貢献が認められ、日本国外務大臣表彰の栄誉にあずかりました。
2024年1月8日に本会は正式に裏千家の海外協会として認定されました。